晴れ、時々モンスーン

シンガポールに暮らす日々

ムスタファ・センターとディーワーリー(Diwali)

スパイスを買いに、念願のムスタファ・センターに行ってきた。

ここはリトル・インディアにある有名なショッピングモールである(日本の旅行ガイドにも載っている)。

ムスタファ・センターの外観。この中に小宇宙が広がっている。

 

いやー、想像を超えてすごい所だった…。「シンガポール版のドンキ」という説明も見たことがあるが、いやいや、ここに比べたらドンキはコンビニのようなものだ。

2人のガードマンが見張る物々しい入口を通ると、1Fは時計や電化製品、宝石、アクセサリー、香水、タバコなどが所狭しと並ぶ。これだけでも雰囲気に圧倒されるが、エスカレーターで2Fの食品フロアに上がると、天井までびっしりと陳列されたお菓子やパン、コメ、麺類の棚が延々と続く。炭水化物の楽園がここに。乳製品のあたりで壁に突き当たって通路を曲がると、その先にまた無数の棚が並んでいて終わりが見えない。ここは宇宙だろうか。そこから数えきれない棚を通り過ぎて、ようやくスパイスコーナーにたどり着いた頃には足がフラフラになっていた。

スパイスが、これまた50m以上続く棚にたくさんの種類が置いてあり、選択肢が多すぎて選べない。インド人が家庭で使うような(←想像)大容量の袋に入った安いターメリックやスパイスが欲しかったのだが、よく考えたら家に保存容器がないことに気づき、結局どこのスーパーでも売っているようなガラスの小瓶に入った調味料を購入。何のためにここまで来たんだ…。

その先にある生鮮食品コーナーでは5ドルという破格の牛肉を買い(ちなみに調理して美味しく頂いた)、レジへ。普通のスーパーでは"You need a bag?"と聞かれる所だが、ここでは万引き防止のために店員がレジ袋に入れ、プラスチックのワイヤーで巻いて商品を出し入れできないようにする。出口でもガードマンがじっと見張っている。

外を出るとすっかり暗くなっており、歩き疲れてお腹も空いたので近くのビリヤニ屋で夕食を取った。いま、リトル・インディアでは今年の10/22から始まるディーワーリー(インド正月)の飾り付けが行われている。セラングーン通りに戻ると、華やかなライトアップが夜空に煌めいていた。

セラングーン通りのライトアップ

ムスタファ・センターは広すぎて、今回は1Fの半分と2Fしか見られなかったが、地下1・2Fには洋服、3Fには調理器具、4Fには文房具などがあるらしい(もちろんそれ以外にもたくさんの物が無数に置いてあるのだろう)。YouTubeでも数多くのウォーキング動画がアップロードされているので、予習してから行った方が道に迷わなくて済むだろう。

無限ワールドに迷い込むような感覚が癖になりそうなので、そう遠くない内に再訪したい。

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